部活を辞めたいと思っているけれど、親や顧問、友人にその気持ちを伝えられずに悩んでいる方はいませんか?
多くの人が、部活を辞めることに対して何かしらの後ろめたさを感じているのではないでしょうか。
私が相談に乗った高校生の中にも、部活を辞めたいと強く思っている子がいました。
最終的にその高校生は部活を辞める決断をしましたが、辞めた後は心が軽くなった反面、学校生活では少し居心地の悪さを感じていたようです。
その経験から、部活を辞める際には理由や伝え方に気をつけることの大切さを実感しました。
この記事を読み進める前に、「部活を辞めること自体は悪いことではないけれど、辞めるなら穏便に進めるべき」という視点を持って読んでいただければと思います。
この記事を最後まで読んでいただければ、部活を辞める時の注意点や、親や顧問にどのように辞めることを伝えるべきかの参考になると嬉しいです。ぜひ最後までお付き合いください。
部活を辞めたいと思う理由
部活を辞めたいと感じる理由は、ほとんどの場合、多くの人に共通しています。
では、少し具体的に見ていきましょう。
先輩や同級生、友人との人間関係に疲れてしまう
人間関係のトラブルは、部活に限らず、ストレスの大きな要因となります。
そして、最も解決が難しいのも、この人間関係の問題です。
部活の仲間である同級生、後輩、先輩、または顧問の先生との関係がこじれるだけで、大きなストレスを抱えることになります。
他にやりたいことが見つかった
よくあるのは、他の部活に興味を持ったり、アルバイトを始めたかったり、受験勉強に専念したいと感じるケースです。
多くの学校では部活のかけもちやアルバイトが禁止されていることが多く、また、それらを両立するのが困難なため、結果として部活を辞めたくなることがあります。
特に受験勉強では、成績が伸び悩んだり、塾のライバルに差をつけられたりすると、部活に時間を費やしている余裕がないと感じてしまうかもしれません。
人間関係の問題は非常に繊細です。この点についてさらに深く確認したい方は、人間関係を理由に部活を辞める際の注意点もぜひ参考にしてください。
親に辞めるように言われた
親から部活を辞めるように勧められて、続けるのが難しくなることがあります。
親が辞めるように言う理由はさまざまです。たとえば、部活で疲れ果てて家でだらだらしていたり、学校のテストの成績が思わしくなかったりすることが挙げられます。
特に、親が子どもの将来を不安視している場合、「部活に時間を割いていて大丈夫なのか?」という心配が強くなることがあるのかもしれません。
ケガが原因でモチベーションを失った
ケガをしてしまい、レギュラーの座から外されてしまったり、レギュラーを目指して頑張っていたのにその挑戦の機会を失ってしまったりすると、やる気が大幅に低下してしまうことがあります。
レギュラーや選抜に選ばれない
運動系の部活ではレギュラーになれなかったり、文化系の部活では選抜メンバーに選ばれなかったりすると、部活への意欲を失ってしまうことがあります。
特に競争心が強く、明確な目標を持って取り組んでいた人ほど、このような状況に陥りやすいかもしれません。
おしゃれを楽しみたい
高校生になると、おしゃれへの関心が高まる時期です。中学生の頃のように、髪にワックスをつけるだけでは満足できなくなることがあります。
多くの高校では髪染めが禁止されており、場合によっては髪が耳にかかることすら許されないこともあるでしょう。
中学校でも同様にこれらは禁じられていますが、いくつかの高校では、部活に所属していない生徒に限り髪を染めることが許される場合があります。
部活をしていない友人が髪を染めたり、ピアスをしていたりするのを見て、自分も同じようにしたいと思い、部活を辞めたいと感じる人も少なくありません。
部活を辞める際の留意点
顧問の先生に相談する際の注意
人間関係の問題で顧問の先生に話すときは慎重に行動することが必要です。
顧問の先生にとっても人間関係の問題は扱いづらいものであり、話を進めることで事態が悪化することも考えられます。
その話が周りに広がると、部活動だけでなく、日常の学校生活にも悪影響が出る可能性があります。
まずは親に相談することを推奨
親に最初に話すことを推奨する理由は、実際に部活を辞める際の話し合いが親となるからです。
親は基本的に裏切ることがなく、最も信頼できる支援者であるためです。友人に話すと関係が悪化する可能性がありますが、親は通常あなたを見捨てることはありません。
したがって、通常言いにくいことも、親には最初に相談するのがベストです。
内申に影響はあるのか?
内申への影響の有無は確定的ではありません。インターネット上では様々な意見が見られますが、実際のところは学校の先生に直接確認するのが最適です。
部活を辞めたからといって内申に影響が出るのは一般的には考えにくい話ですが、もし影響があると先生が述べる場合は、その理由をしっかりと確認することが大切です。
納得できない場合は、校長にも相談してみるのが良いでしょう。
部活を辞めた後は、部活に対する悪口を言わないようにしよう
部活を辞めた後に、「あの部活のメンバーが嫌いだった」や「部活自体が弱かった」などといった否定的なことは、言わないように気をつけることが大切です。
思わぬところで、耳に入ってしまうことがあるものです。
無用なトラブルや波風を立てるような行動は、避けるべきです。
部活を辞めたいと考えるときの便利な言い訳
部活を辞めたいと感じた時、スムーズに辞めるための聞こえの良い言い訳をいくつか紹介します。
友人や顧問に言うための理由(言い訳)ガイド
勉強に集中できないため、親からの圧力が強い
学業成績が落ちており、周囲からは進学校や難関大学への進学が期待されている場合、これは強力な理由になります。
特に推薦入試や成績が重要な時期であれば、意図的に悪い点を取って示すのも一つの手かもしれません。
他の生徒は部活と勉強をどうやって両立しているのか?
「不器用なので両立が難しい」と素直に答えるのがベストです。
自分はレギュラーを目指して全力を注ぎたいタイプなので、部活に没頭するあまり勉強時間が確保できないとはっきり伝えることを推奨します。
部活のペースについていけないことを説明する
練習の厳しさ、頻繁な練習日、激しいレギュラー争いなど、部活のペースについていけないことを伝えるのも有効です。
部活を辞めたいと考えている場合、部活以外で自分が伸びそうな分野に力を入れたいと付け加えると、説得力が増します。
もし「最後まで一緒に頑張ろう」と言われたら?
無駄な弁解は避け、単純に「本当につらいから、他のことに挑戦したい」と伝えるのが良いでしょう。
もし部活がとても協力的な環境であれば、一度は辞めようと考えたことを考慮しつつ、もう一度全力を尽くしてみる価値があるかもしれません。
ただし、一度辞める決断をした事実を忘れずに、よく考えてください。
他に試してみたいことがある
辞めたいと友人に伝える場合、本当に他に試したいことがあるなら、「何か他に挑戦したいことがある」と正直に話すことをおすすめします。
やりたいことは何でも良いです。アルバイトでも新しい趣味でも、自分の興味に基づいて行動する権利は誰にでもあります。
具体的な計画がないけれども、部活以外のことを試したいと思っているなら、「ぼんやりとした理由だけど、他のことにチャレンジしたいから部活を辞める」と伝えるのも一つの方法です。
親に伝えにくい場合の対処法
オープンに話しましょう
部活を辞めたいと考えている具体的な理由を隠さずに伝えることが大切です。
確かに「もっと遊びたいから」という理由で話すのは難しいかもしれませんが、それ以外の理由なら、率直に話すべきです。
身近な存在である親もかつて中学生や高校生だった時期がありますから、あなたの気持ちを理解してくれる可能性は非常に高いです。
部活をすぐに辞めるべきかどうか、良き相談相手となってくれるでしょう。
部活を辞める際に避けるべき理由の言及
顧問の先生との相性
人との相性は自然なことで、誰にでも好き嫌いは存在します。しかし、部活を辞めるときに「顧問の先生と合わないから」と友人たちに公言するのは避けた方が良いでしょう。
顧問の先生が不適切な言動や体罰に近い行為をしている場合は話が異なりますが、そうでない限り、単に先生が苦手だという理由で辞めると言うと、その影響で他の部員も辞めてしまう可能性があります。
部活の雰囲気や他のメンバーに対して悪影響を与えてしまうことがあれば、熱心に活動している他の人たちに迷惑をかけることになるでしょう。
友人や先輩、後輩との関係が悪い場合
友人、先輩、後輩との関係が悪いという事情は、顧問の先生だけでなく、親しい友人に話すときも慎重に扱う必要があります。
その理由は、人間関係の悪化が辞める動機として広まると、自分と相手の関係によっては学校生活で不快な経験をするリスクがあるからです。
また、このような理由を挙げると、顧問の先生が問題解決のために介入する可能性もあり、その結果、望んでいた平穏な退部とは異なる展開になることが予想されるため、穏やかに部活を辞めたい場合には推奨できません。
部活を辞めようと考えているあなたへ伝えたいこと!
「友達に逃げだと思われたくない」「部活は本当に辞めても大丈夫か」「親や恩師に悪いと感じている」など、不安を感じることは多いですね。
でも、自分が非常に苦しんでいる場合や、他に熱中したいことがあるなら、勇気を出して辞めてみる価値があります。
中には「辛抱強く続けるべき」と言う人もいますが、辞めると決断して後悔のないように感じているなら、思い切って辞めることをおすすめします。
部活を辞めるときの理由を周囲に説明する際は、顧問の先生や友人など親以外の人たちには、疑われるような嘘を避けることが大切です。
最も信頼できる親には、心の内を素直に話しましょう。最後には親があなたの側に立ってくれるはずです。
このアドバイスが役立てば幸いです。
部活を辞めたいと考えている時に読むべき漫画~マンガから得る励みと勇気~
高校生活は勉強だけでなく部活動を含めて忙しい毎日を過ごしており、時折、自身の抱える問題に迷ったり、挫けそうになったりします。
特に「部活を辞めたい」と感じることがその一例です。
部活動での困難に直面し、脱退を考えているあなたに、マンガから得られる元気と勇気を紹介します。
1.「SLAM DUNK」- 無理して続ける必要はない
バスケ部活の日々を描く「SLAM DUNK」は非常に人気のあるマンガです。この物語には、「辞めたいと思ったら辞めてもいい。無理して続ける必要はない」というメッセージが込められています。
主人公の桜木花道は最初はバスケに興味がないが、ある動機からバスケ部に加入します。しかし、彼はやがてバスケの魅力に魅了され、最終的には自分がバスケットボールを心から愛していることに気付きます。
あなたが部活を辞めたいと思う理由が何であれ、それは自分の正直な感情です。無理に続けることは、自己尊重に反する行為になります。
2.「ダイヤのA」- 新しい道を探す勇気
野球部活を舞台にした「ダイヤのA」は、苦悩と成長の物語です。主人公・沢村栄純は、自らの野球への情熱を持続させ、多くの困難を乗り越えます。
部活を辞めることを決意したら、それは新しい道を探す機会かもしれません。「ダイヤのA」に見られるように、失敗や挫折は成長の一歩と捉え、自己信頼を持つことが重要です。
3.「ちはやふる」- 真の情熱を見つける
「ちはやふる」は、主人公が独自の情熱「競技かるた」に出会い、その道を追求する物語です。部活を辞めたいと感じるのは、もしかしたらあなたがまだ自分の真の情熱を見つけていないからかもしれません。
自分の情熱を見つけ出すことは、従来の枠を超える勇気を必要とします。それが何であれ、自分の興味を追求し、新しい経験を積むことで、より自己を深く理解する機会となります。
部活を辞めたいと思っているあなたに、マンガがもたらす勇気と活力が心に響くことを願っています。そして、自分自身を尊重し、本当にやりたいことを追求する道を選んでください。
まとめ
部活を辞めたいと感じる理由は人それぞれですが、辞める際には穏便に進めることが大切です。人間関係の悩みや、勉強や他の活動への専念など、様々な理由で部活を辞めたくなることがあります。
親や顧問、友人への伝え方には慎重になり、特に親には率直に相談することが推奨されます。辞める理由を他人に伝える際は、相手を傷つけたりトラブルを招かないよう、聞こえの良い理由を考えることがポイントです。
部活を辞める決断は勇気がいりますが、自分の気持ちを大切にし、前向きな選択をしていきましょう。