修学旅行は学生にとって、特別な楽しみを感じる大イベントの一つです。
特に高校生の場合、小中学校のような1泊2日の短い旅よりも、宿泊日数が増えたり、行き先の選択肢が広がったりすることが多くなります。
しかし、学校によってはお小遣いの額を明確に指定していないことがあり、子供にどれくらいの金額を渡すべきか迷う保護者も少なくないでしょう。
そこで、この記事では高校生の修学旅行に必要なお小遣いの目安や、宿泊日数に応じた相場、さらにテーマパークに行く場合の予算について詳しく解説します。
また、中学生の修学旅行におけるお小遣いの平均額についても取り上げているので、ぜひ参考にしてください。
高校生の修学旅行の人気スポット
高校生が修学旅行に持参するお小遣いの額は、旅行先によって大きく変わることが考えられます。ここでは、特に高校生に人気の国内旅行先をご紹介します。
北海道旅行
北海道は、高校生の修学旅行で人気の高い地域です。広大な自然の中で、さまざまな体験学習を通じて自然に親しむことができるのが魅力です。
また、アイヌ文化に触れる機会や、札幌や函館など歴史的な街並みを訪れることで、文化や歴史の理解を深めることができます。
沖縄旅行
沖縄は、高校生の修学旅行先として平和学習の場としても重要視されています。太平洋戦争の激戦地であった沖縄には、平和に関する資料館や記念館が多数あり、戦争の悲惨さを学ぶことができます。
また、美しい海でのマリンスポーツも楽しむことができるため、学びとレジャーのバランスが取れた旅行先となっています。美ら海水族館や国際通りといった観光名所も、沖縄の魅力の一つです。
東京旅行
東京もまた、高校生の修学旅行先としてよく選ばれる都市の一つです。日本の首都である東京は、経済と文化の中心地であり、渋谷や原宿といった最新のトレンドを発信するエリアが多くの学生に人気です。
一方で、浅草や皇居などの歴史的スポットも充実しており、伝統文化にも触れることができます。さらに、近郊の千葉県にある東京ディズニーランドを訪れる旅行プランが組まれることも多く、楽しみの一つとなっています。
大阪旅行
関西地方の修学旅行では、大阪が定番の目的地の一つに挙げられます。大阪は交通の利便性が高く、京都や奈良といった他の観光地にも簡単に足を伸ばせる立地条件が魅力です。
また、大阪独自の文化や豊富なグルメも、修学旅行中の自由行動を一層楽しませてくれる要素となっています。さらに、最近ではユニバーサルスタジオジャパンも人気の行き先となっており、修学旅行の楽しみが広がっています。
京都旅行
京都もまた、高校生の修学旅行先として広く選ばれている都市です。京都には八坂神社や金閣寺といった多くの神社仏閣が存在し、その歴史的価値の高い建物群は高校生の歴史学習に最適です。
加えて、世界遺産に登録されている建造物も多く見られるため、文化的な学びの場としても非常に有意義です。また、修学旅行を通じて西陣織や清水焼といった伝統工芸に触れることができ、実際にその技術に近づく機会が得られるのも京都ならではの魅力です。
長崎旅行
九州への修学旅行で人気のある行き先の一つに、長崎が挙げられます。長崎は異国情緒あふれる街並みが特徴的で、他にはない独自の文化が形成されています。
さらに、長崎平和公園や原爆資料館を訪れることで、戦争についての学びを深めることもできます。
長崎は観光と平和学習という、修学旅行における重要な目的の両方を叶えることができる理想的な場所です。
【アンケート】高校の修学旅行の行き先はどこでしたか?
修学旅行に参加する高校生とその保護者を対象に、計60人を対象としたアンケートを行いました。
修学旅行の行き先について回答を集めた結果、最も多くの票を獲得したのは「東京都」と「北海道」で、どちらも同率1位となりました。
続いて「沖縄県」が2位、そして「京都府」「長崎県」「その他」の回答が3位となっています。どれも魅力的な場所で、修学旅行に参加する生徒たちがうらやましく感じられますね。
・対象:修学旅行に参加する高校生とその保護者60人
・調査期間:2023年11月
・方法:インターネットを通じたアンケート調査
高校生の修学旅行のお小遣い、どうやって決める?
中学校では修学旅行時の所持金額を学校側が指定することが一般的ですが、高校になると、学校が指定しないケースが増えています。
そのため、親が子どもに持たせるお小遣いの額を決める必要が出てきます。
実際にお小遣いが必要となる場面としては、自由行動中の交通費や食事代、お土産の購入などが挙げられます。宿泊日数や行き先にも考慮しながら、適切な額を用意してあげることが大切です。
宿泊日数別の高校生修学旅行のお小遣いの相場と平均
高校生の修学旅行でのお小遣いは、旅行の目的や活動内容に基づいて決めることが推奨されます。60名の修学旅行生及びその保護者にアンケートを行い、宿泊日数に応じたお小遣いの平均額について集計しました。
具体的には、1泊2日、3泊4日の修学旅行について調査を行いました。
1泊2日なら10,000円~20,000円
1泊2日の旅行では、お小遣いの相場は一般的に5,000円から15,000円とされていますが、今回の調査では「10,000円から20,000円」と答えた参加者が最も多かったです。
1泊2日の短い修学旅行ではプログラムが密なため、自由に使える時間は限られています。そのため、お土産購入などに約10,000円を準備しておくと、学生には十分な額と言えるでしょう。
2泊3日なら20,000円~50,000円が相場
高校生の修学旅行が2泊3日の場合、お小遣いの相場はおおよそ15,000円から30,000円とされています。しかし、今回のアンケート結果では、「20,000円~30,000円」と「30,000円~50,000円」が同率で最も多い回答となりました。
修学旅行でお小遣いを使うのは、主に自由時間中です。自由行動の際に食事をしたり、記念のお土産を購入したりすることを想定して、予算をしっかり考慮しておくと良いでしょう。
3泊4日なら50,000円以上が相場
3泊4日の修学旅行では、30,000円から50,000円が一般的なお小遣いの相場となっています。しかし、今回のアンケート調査では「50,000円以上」と答えた人が最も多かったです。
2泊3日より宿泊日数が長いため、自由行動の時間が増えることが考えられ、その分お金を使う機会も多くなります。したがって、少し余裕を持った予算設定が望ましいでしょう。
また、友達がどのくらいのお小遣いを持っていくか事前に確認しておくと、適切な金額を決めやすくなります。
ディズニーやユニバーサルスタジオに寄る場合の追加予算はどれくらい?
高校生の修学旅行で、ディズニーランドやユニバーサルスタジオジャパンなどのテーマパークを訪れる際は、基本のお小遣いに加えて追加の予算を持たせるのが良いでしょう。
テーマパークでは、入場券(パスポート)や飲食、お土産にかかる費用が予想されます。
今回のアンケートでは、「10,000円以下」をプラスで持っていくと答えた人が最も多い結果となりました。
特に、園内の飲食は通常より高めであり、グッズやお土産の価格もやや高めで設定されている点を考慮する必要があります。
・調査対象:修学旅行に参加する高校生とその保護者60人
・調査期間:2023年11月
・調査方法:インターネットを通じたアンケート調査
高校生の修学旅行で余ったお小遣いはどうするべき?
高校生の修学旅行では、お小遣いが最終的に余ることも十分に考えられます。そんな時、親としてはどのように対応するべきか、2つの選択肢を紹介します。
そのまま渡す
修学旅行で余ったお小遣いを、子どもにそのまま渡すのも一つの方法です。ただし、子どもが意図的にお金を節約しすぎないよう、事前に話し合っておくことが重要です。
修学旅行中の出費については子どもの判断に任せることで、お金の管理ややりくりを学ぶ良い機会にもなります。
そのまま親に返してもらう
修学旅行のお小遣いが余った場合、残りを親にきちんと返してもらうという選択肢もあります。修学旅行専用のお小遣いである以上、限られた予算と期間の中でお金の使い道をしっかりと考えることが求められます。
普段のお小遣いとは別のものとして管理することで、子どもも旅行先での特別な体験や食事にお金を使う意識が高まるでしょう。
高校生の修学旅行のお小遣いに関する注意点
高校生の修学旅行では、お小遣いの金額が高くなりすぎないように注意が必要です。お金を多く持ちすぎると、盗難のリスクが高まる可能性があります。
また、友人同士でお金の貸し借りが発生し、それが金銭トラブルに繋がることも考えられます。
どうしてもお小遣いが多くなる場合は、持っている金額を周囲にあまり知らせないようにして、トラブルを避ける対策を取ることが重要です。
祖父母からお小遣いをもらった場合
高校生の修学旅行では、両親だけでなく祖父母からお小遣いをもらうこともよくあります。その際は、祖父母の気持ちを大切にし、ありがたく受け取りましょう。
感謝の気持ちを伝える方法として、修学旅行先で購入したお土産を贈るのがおすすめです。小さなものでも、孫からのお土産は祖父母にとって大変喜ばれるでしょう。
高校生の修学旅行におすすめのガイドブック
高校生の修学旅行では、ガイドブックがとても役立ちます。
ガイドブックを使って訪問先の観光スポットやグルメ情報を事前にチェックし、持っていくお小遣いや行きたい場所を考えながら楽しく旅行の計画を立てましょう。
るるぶ北海道’25 (るるぶ情報版)
「るるぶ北海道’25」は、北海道の見どころを分かりやすく紹介したガイドブックです。札幌や小樽など地域ごとの観光スポットや、名物グルメに関する情報が詳しく掲載されています。また、QRコードを読み取ることで特別な動画も視聴でき、修学旅行で初めて北海道を訪れる高校生にぴったりの一冊です。
出典: amazon.co.jp
まっぷる 東京観光’24 (まっぷるマガジン関東09)
「まっぷる 東京観光’24」は、東京の人気観光地から最新のスポットまで、幅広く取り上げたガイドブックです。エリアごとにテーマが設定されているため、興味や目的に合わせた自由行動の計画が立てやすくなっています。また、東京の修学旅行でディズニーランドを訪れる予定があるなら、ディズニー特集もぜひチェックしてみてください。
出典: amazon.co.jp
まっぷる 大阪’24 (まっぷるマガジン 関西 06)
「まっぷる 大阪’24」は、大阪の定番から最新スポットまでをテーマごとに豊富に紹介しているガイドブックです。専用アプリでスマホからも内容を確認できるのが便利なポイントです。特に大阪のグルメ情報が充実しており、自由行動時の食事選びにも役立ちます。また、ユニバーサルスタジオジャパン特集もあるので、修学旅行をより一層楽しむために参考にすると良いでしょう。
出典: amazon.co.jp
JTBパブリッシング 京都完全版 (2024年版)
修学旅行で京都を訪れるなら、「JTBパブリッシング 京都完全版」で事前にしっかり準備しておきましょう。観光地やグルメ、体験など、テーマ別に注目スポットを詳しく紹介しています。また、最新のトレンド情報も網羅しているため、京都に行ったことがある人も初めての人も楽しめる内容です。さらに、持ち運びに便利な地図が付録として付いているのも嬉しいポイントです。
出典: amazon.co.jp
るるぶ 長崎 ハウステンボス 佐世保 雲仙 ’25 (るるぶ情報版)
長崎への修学旅行には、「るるぶ 長崎 ハウステンボス 佐世保 雲仙 ’25」が最適です。長崎の観光スポットや世界遺産、地元のグルメなど、タウン情報が充実しています。さらに、佐世保や雲仙といった長崎県内の他のエリアも詳しく紹介されています。修学旅行でハウステンボスを訪れる予定があるなら、付録の別冊もぜひチェックしてみてください。
出典: amazon.co.jp
まっぷる 沖縄’25
「まっぷる 沖縄’25」は、初めて沖縄を訪れる人もリピーターも楽しめる内容が充実したガイドブックです。沖縄の美しいビーチ情報からおすすめグルメまで、修学旅行前に知っておきたい情報が盛りだくさんです。さらに、美ら海水族館や国際通りに関する特別付録もあり、自由行動の際にぜひ活用してみてください。
出典: amazon.co.jp
修学旅行におすすめのテーマパークガイドブック
高校生の修学旅行でテーマパークを訪れる際、専門のガイドブックがあると自由時間をより有意義に過ごせます。ここでは、ディズニーとユニバーサルスタジオジャパンにおすすめのガイドブックを紹介します。
東京ディズニーリゾート完全ガイド 2023-2024 (Disney in Pocket)
「東京ディズニーリゾート完全ガイド 2023-2024」は、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの最新ニュースをまとめたガイドブックです。2022年10月6日時点での最新情報が掲載されており、ショーやアトラクションについて事前に確認することで、自由行動の時間を存分に楽しむことができるでしょう。
出典: amazon.co.jp
るるぶユニバーサル・スタジオ・ジャパン公式ガイドブック
「るるぶユニバーサル・スタジオ・ジャパン公式ガイドブック」は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで唯一の公式ガイドブックです。2021年にオープンした新エリアの特集は見逃せません。また、既存のエリアやアトラクションについても詳細な情報が満載です。園内での食事やお土産購入を計画している場合、レストランやグッズショップの情報も確認できるので、より充実した時間を過ごせるでしょう。
出典: amazon.co.jp
【中学生のお小遣い】中学校の修学旅行で持っていく金額はどれくらい?
中学生が修学旅行に持っていくお小遣いの相場はどのくらいなのでしょうか?一般的には、10,000円から15,000円程度が目安です。
ただし、学校によってはお小遣いの上限を定めていない場合もあります。その際は、中学校の指示に従って適切な金額を渡しましょう。
学校で定められたルールを守り、予算内でお金を管理する経験は、子どもの成長にもつながります。
まとめ
高校生の修学旅行でお小遣いをどれくらい持っていくかについて、予算の平均や相場を解説しました。
学校側でお小遣いの金額が指定されていない場合、1泊2日などの宿泊日数に合わせて適切な予算を設定することが重要です。
修学旅行を通じて、子供が自分でお金を管理する良い機会になります。また、中学生の場合は学校の指示に従って所持金を準備しましょう。
子供が上手にお小遣いを使い、修学旅行を存分に楽しめるようにサポートしてあげることが大切です。