学生時代の思い出を尋ねられたとき、多くの人が「修学旅行」を挙げるのではないでしょうか。
私の中学時代の修学旅行は、広島と長崎への訪問でした。
特に厳島神社は強く心に残っており、旅行好きな私の原点とも言える体験でした。
修学旅行は皆が楽しみにする行事だと思っていましたが、最近、知り合いからこんな話を聞きました。
「友達も多く、人間関係に特に問題もなかった高校生の娘が突然、修学旅行に行かないと言い出した。」
大人になると、修学旅行のようなみんなで出かける機会はほとんどありません。
だからこそ、今しかできない貴重な体験をしてほしいと思うのですが、本人が行きたくないと言うなら無理強いするのもどうかと思いますよね。
今回は、修学旅行について、行かないとどうなるのか？行かないと決めたらどうするのか？
そして、行けなかった場合の成績や支払ったお金についての疑問を解決していきます！
修学旅行に参加する意味
そもそも、修学旅行の目的は何でしょうか。
分かりやすい理由の1つに、集団行動の練習があげられます。
卒業して社会に出た多くの学生は、どこかの企業に入社します。
企業で働く、つまり集団の中で生きていくために、修学旅行を通じて集団行動の練習をします。
他には、歴史や文化に触れることも重要な理由です。
知らない土地に行って、未知の文化に触れる経験です。
原爆資料館で戦争の歴史を学んだり、京都や奈良でお寺を訪問することで、教科書だけでは得られない深い理解を得ることができます。
修学旅行の行程には、自由に東京を観光することもあります。
これも単なる遊びではなく、知らない土地で電車に乗ったり、交通手段を調べたり、自分たちで計画を立てて行動するなど、自立心や責任感が養われます
また、予定通りに進まない場合もあるでしょう。
その時には柔軟に対応し、問題解決能力を身につける良い機会となります。
それでも、修学旅行は自分には必要ないと感じる学生もいます。その理由は、一人ひとり異なります。
修学旅行に行きたくない理由と内申点への影響
修学旅行に行きたくない理由はさまざまです。「面白くなさそう」「必要がない」「学校でいじめにあっている」「集団行動が苦手」「経済的な余裕がない」などがあります。
最終的に参加するかどうかは、本人と家族、そして先生との話し合いで決まります。
しかし、もし修学旅行を欠席した場合、内申点に影響はあるのでしょうか。
修学旅行は一つの行事であり、同時に学習活動の一部でもあります。
そのため、特別な理由がない限り基本的に参加が求められます。
特別な理由とは何でしょうか。
例えば、家庭の経済状況が厳しく修学旅行費用を用意できない、病気や怪我で参加が難しい、いじめにより修学旅行先でのさらなるいじめが懸念されるなどが挙げられます。
このような場合、修学旅行を欠席しても、毎日学校に行き、提供されたプリントで自習を行えば欠席扱いにはなりません。
また、真摯に自習に取り組むことで内申点が下がる心配もありません。
では、特別な理由がなくても行きたくない場合はどうでしょうか。
この場合も同様で、内申点が下がる心配はありません。
修学旅行に参加しない代わりに、自主学習に取り組む提案をすることで、保護者や先生に良い印象を与えることができるでしょう。
修学旅行は楽しい経験として記憶に残ることが多いですが、無理に参加する必要はありません。
大切なのは、自分の気持ちや状況をしっかりと伝え、理解を得ることです。
欠席した場合、支払った費用は？
最後に、修学旅行を欠席した場合、積み立てた旅行費は戻ってくるのでしょうか。
これは非常に気になるポイントですね。
欠席の連絡をするタイミングが、非常に重要となってきます。
修学旅行は学校が旅行会社と契約を結ぶことで成り立っています。
そのため、お金が戻ってくるかどうかは、旅行会社のキャンセル料が発生するかどうかにかかってきます。
キャンセルのタイミングは旅行会社によって異なりますが、早い段階で不参加が決まっている場合、通常は積み立てた金額は全額返金されます。
そもそも、事前に不参加を学校に伝えておけば、積み立てをする必要もありません。
しかし、当日に欠席する場合、キャンセル料が100％発生することがほとんどですので、積み立てた金額は返金されません。
当日キャンセルは、まさに避けたいシナリオです。
ギリギリでの「ドタキャン」は、学校にも旅行会社にも大きな迷惑をかけることになります。
もし不参加が決まっているなら、早めに先生に相談することが最善です。
まとめ
- 修学旅行は教育の一環であり、特別な事情がない限り参加するべき。
- 多くの生徒が参加するが、特別な理由がある場合は不参加も認められる。
- 欠席しても、代わりに配布されるプリントで自習をすれば、内申点には直接影響なはい。
- 積み立てた修学旅行費が返金されるかどうかは、不参加を伝えるタイミングによる。
修学旅行を欠席しても内申点に悪影響はなく、早めに申し出ればキャンセル料も発生しません。
修学旅行に参加することは、クラスメートとの絆を深め、共同生活の大切さを学ぶ貴重な機会です。
しかし、修学旅行も学習の一環であり、特別な理由もなく「なんとなく行きたくない」という理由で欠席するのは、単なるわがままです。
欠席する明確な理由があるなら、それは理解されるべきです。
最終的に参加するにしても欠席するにしても、後悔のない最善の選択ができると良いですね。
