卒業文集で将来の夢について書くことになったけど、どうやって書けばいいんだろう?
将来の夢って、何を書いたらいいのかな?
まだ何になりたいか決まっていないんだ…
こうした疑問を抱く小中学生も多いのではないでしょうか。
卒業文集の定番テーマの一つである「将来の夢」は、具体的な職業や目標が決まっている人には書きやすい内容ですが、特に小中学生にとっては未来のことを深く考える機会が少ないため、何を書けばよいか悩むこともあるでしょう。
この記事では、卒業文集で「将来の夢」をテーマにエッセイを書くためのポイントと、参考になる例文をいくつか紹介します。
まだ将来の夢が具体的に決まっていない方でも、この記事を参考にしてみてください。
将来の夢を書くための基本ステップ
将来の夢について書く際は、次のステップを参考にするとスムーズに進められます。
- 将来なりたい職業や目標とする姿を具体的に書く。
- その目標を選んだ理由を説明する。
- 目標を達成したときに実現したいことや成し遂げたい成果を描く。
- 夢を叶えるためにどんな努力をするつもりか、具体的な決意やモチベーションを書く。
それでは、これらのポイントを順に詳しく見ていきましょう。
夢の具体的な描き方
「将来の夢」と聞くと大きな目標や壮大な計画を思い浮かべがちですが、もっと身近な願望や興味からスタートしても全く問題ありません。例えば、次のような夢でも立派です。
- 野球選手になりたい
- ユーチューバーとして活躍したい
- ケーキ屋を開業したい
- アイドルとして舞台に立ちたい
- 企業の社長になりたい
- 教師になって子どもたちを教えたい
大切なのは、自分にとってリアルで心から思う夢を書くことです。
将来の夢がまだ決まっていない場合
「特に何になりたいか分からない」
「ピンとくる職業がない」
そんな人でも心配はいりません。次のような視点で考えてみましょう。
- 「これ面白そう!」と感じる仕事はある?
- 尊敬する人や憧れの人物はいる?
- やってみたいことや挑戦してみたいことは?
たとえ具体的な職業が浮かばなくても大丈夫です。例えば、
- 「警察官や電車の運転士ってかっこいい」
- 「スポーツ選手みたいに活躍したい」
- 「宇宙飛行士として宇宙に行きたい」
- 「デザイナーの仕事に憧れる」
といった漠然としたイメージからでも十分始められます。
また、特定の職業が決まっていない場合でも「なりたい人物像」を目標にするのも良いアイデアです。
- 「〇〇選手みたいにメジャーリーグで活躍したい」
- 「〇〇さんのように強くてかっこいい存在になりたい」
- 「〇〇のように多才なエンターテイナーになりたい」
特に具体的な人物が思いつかない場合でも、次のように人間的な特性を目指すのも立派な目標です。
- 「優しい人になりたい」
- 「頭の良い人になりたい」
- 「困っている人を助けられる親切な人になりたい」
- 「どんな困難も乗り越えられる人になりたい」
もし「やりたい仕事」が決まらない場合は、「こんなことをしてみたい」という思いを軸に考えるのも良いでしょう。例えば、
- ゲームやアニメ制作に携わりたい
- 子どもと関わる仕事に就きたい
- 医療や介護の分野で人を助けたい
- ヒーローや正義の味方になりたい
- 美味しい料理やお菓子を作りたい
今は具体的な夢がなくても、これらの選択肢に目を向けてみることで、将来の目標が見えてくるかもしれません。
参考として以下の職業リストも活用してみてください。
将来の夢の選択肢一覧
スポーツ分野
- プロ野球選手
- サッカー選手
- プロボクサーや格闘家
- プロゴルファー
- プロテニスプレーヤー
- バレーボール選手
- 水泳選手
メディア・エンターテイメント
- コメディアン
- 女優、俳優、タレント
- アイドル、音楽アーティスト
- テレビアナウンサー
- YouTubeクリエイター
人気のある職業
- 医師、看護師、薬剤師、獣医、助産師
- 教師、保育士
- ゲームデザイナー、プロゲーマー、イラストレーター
- 建築士
- 美容師、デザイナー
- 料理人、シェフ、パティシエ
- 公務員、警察官、消防士、自衛隊員
特別な目標
- オリンピック出場
- 宇宙旅行を実現する
- 日本記録や世界記録を打ち立てる
- 歴史に名を残す(例:坂本龍馬、織田信長)
- 親のような存在になりたい
- ヒーローとして人を助けたい
- 社会に感謝される人になりたい
目標を持った理由を深掘りする
将来の夢を設定したら、「なぜその夢を目指すのか」を言葉にしてみましょう。理由はシンプルなものから始めても構いません。
- 美味しい料理やお菓子が好きだから
- YouTubeやテレビでその仕事を見て楽しそうに感じたから
- 子どもが好きだから
- ゲームを作るのに興味があるから
これらの理由をさらに具体的に掘り下げることで、エッセイがより豊かになります。
例えば、「ユーチューバーになりたい」という夢なら、次のように考えを広げられます。
- 理由:好きなユーチューバーの動画に刺激を受けた。
- 挑戦したいこと:動画編集や効果音の制作技術を磨きたい。
- 得たい成果:多くの人を笑顔にするコンテンツを作りたい。
また、「保育士になりたい」という場合も以下のように具体化できます。
- 理由:子どもが好きで、一緒に遊んだり成長を見守りたいから。
- 挑戦したいこと:明るく優しい保育士として、子どもたちに寄り添いたい。
- 得たい成果:子どもたちから「ありがとう」と感謝される存在になる。
夢を叶えた後に実現したいこと
夢が実現した後には、どのようなことを達成したいのか、具体的にイメージを描きましょう。
ユーチューバーの例
- 世界中で愛される動画を制作する。
- チャンネル登録者数を100万人以上にする。
- 楽しい動画を通じて多くの人々を幸せな気持ちにする。
- 稼いだ収入を使って家族に恩返しをする。
保育士の例
- 子どもたちを笑顔にし、安心して過ごせる場所を提供する。
- 子どもたちから「ありがとう」と言ってもらう。
- 成長を支え、それぞれの可能性を広げてあげたい。
- 子どもだけでなく働く親たちもサポートしたい。
目標達成のために必要な努力と決意
最後に、夢を実現するためにどんな努力をするのか、そしてその決意を記して締めくくりましょう。
ユーチューバーになるための努力
- 人気動画のトレンドを研究する。
- 動画編集の技術を学ぶ。
- 日常生活で面白いと思ったことをメモに残す。
- 新しいアイデアを次々と考える。
保育士を目指す努力
- 保育に関する専門知識を深める。
- 絵本の読み聞かせや歌のスキルを磨く。
- 折り紙や季節に応じた装飾品の制作を学ぶ。
- 子どもたちの立場で考え、寄り添う姿勢を大切にする。
そして、最後には意志をしっかり表現する言葉を加えましょう。
- 「この夢を実現するために全力を尽くします。」
- 「私は絶対に○○になります!」
- 「今できることをコツコツと積み重ねていきます。」
これらの表現で締めると、夢に向かう強い決意が伝わるエッセイに仕上がります。
将来の夢の書き出し方
「将来の夢」について書く際、エッセイの最初の一文をどう始めるかは悩みどころです。印象的で興味を引く書き出しができれば、エッセイ全体の完成度もぐっと高まります。
ここでは、将来の夢について書く際の書き出し例をいくつかご紹介します。ぜひ参考にしてください。
- 「私の目指す未来は〇〇です。その理由は……」
- 「〇〇という職業に、私は必ずなりたいと思っています!」
- 「私には明確な夢があります。それは……」
- 「私が尊敬する人物は〇〇です。そのような素敵な大人になりたいと思います。」
- 「私の母は〇〇として働いています。私も母のように……」
- 「私は〇〇が大好きです。そのため、将来はその分野に関わる仕事をしたいです。」
- 「2021年の東京オリンピックで、〇〇競技を観て大きな感動を覚えました。そのときの気持ちを……」
- 「図書館で『井伊直弼』の本を手に取ったのが、彼に興味を持つきっかけでした。」
これらの書き出しを参考にして、オリジナリティのある文章を書き始めてみてください。
将来の夢の例文集
ここでは、具体的な将来の夢についての例文を紹介します。あなたのエッセイを書く際のヒントにしてみてください。
例文1:ユーチューバー
タイトル:「私の夢はユーチューバーになること」
私がユーチューバーになりたいと思う理由は、自分のアイデアを形にできる自由さと、多くの人に楽しさを届けられる可能性に魅力を感じるからです。
ユーチューバーとして活動し、世界中の人々に喜びや感動を与える動画を制作したいと考えています。一つの動画が多くの人々に届くことは、世界中にポジティブな影響を与える素晴らしい機会だと思います。
また、ユーチューバーの仕事には、自分でスケジュールを管理できる自由さがあります。努力次第では、大きな収入を得て夢を実現できる点も魅力的です。
しかし、ユーチューバーとして成功するのは簡単ではありません。多くの人が安定した収入を得ることなく苦労しています。この厳しい現実を受け止めつつ、流行を敏感にキャッチし、新しいアイデアを常に考え続けることが大切だと感じています。
私の最終的な目標は、ユーチューバーとして得た収入で両親に感謝を伝えられる生活を実現することです。そして、成功が単なる表面的なものではなく、多くの人にとって意味のあるものであるよう努力します。
この夢を叶えるために、これからも全力で努力を続けます。
例文2:保育士
タイトル:「私の夢は保育士になること」
私が将来保育士になりたい理由は、子どもたちが大好きで、一緒に過ごす時間が何より楽しいと感じるからです。子どもたちの成長を支え、毎日を明るくする存在になりたいという思いが私の夢の原点です。
私が幼い頃、保育園の先生がいつも笑顔で私たちを支えてくれたことが忘れられません。その先生は、家族と離れていても私が楽しく過ごせるように力を尽くしてくれました。私もそんな素晴らしい先生になりたいと強く思います。
保育士になるためには、多くのスキルが必要です。私は子どもたちと一緒に楽しい時間を過ごせるよう、歌やピアノの練習に励みたいです。また、季節ごとの飾り付けや手作りの装飾品を準備できるよう、技術を学ぶつもりです。
学業も疎かにせず、保育士になるための準備を進めていきます。中学生、高校生になっても、この夢を叶えるために努力を続けたいと思います。
最終的には、子どもたちだけでなく、その親御さんからも信頼され、感謝される保育士になることが私の目標です。
例文3:警察官
タイトル:「正義を貫くヒーローへの道」
子どもの頃から、悪と戦い正義を守るヒーローに憧れていました。しかし、現実の世界には漫画の中のようなヒーローはいません。だからこそ、現実の社会で市民の安全を守る職業、つまり警察官を目指すことを決意しました。
警察官を志すきっかけになったのは、あるドキュメンタリー番組です。番組では、警察官が交通違反を取り締まりながらも、困難な状況に冷静に対処し、正義を貫く姿が描かれていました。その堂々とした姿勢がとてもかっこよく、自分もそんな警察官になりたいと思うようになりました。
交通違反というと小さな問題に思えるかもしれません。しかし、飲酒運転や信号無視が重大な事故につながることもあります。番組の中で活躍する警察官たちのように、こうした違反を一つずつ取り締まることが、多くの市民の命を守ることにつながると私は感じました。そして、私も人々を守るために活躍できる警察官になりたいと思います。
この目標を達成するためには、今から体力を鍛えることや学業にしっかり励むことが欠かせません。警察官になるための試験に合格するためだけでなく、現場で冷静に行動できる力を養うためにも努力が必要だと感じています。
市民の平和を守る警察官として働ける日を目指し、これからも全力で取り組んでいきます。
まとめ
いかがでしょうか?
「将来の夢」についてのエッセイを書くときには、次のポイントを押さえておくと良いでしょう。
- その職業や目標を選んだ理由
- その目標を達成した後に実現したいこと
- 夢を叶えるために現在どのような努力をしているのか、または今後どう取り組むのか
これらを意識して書くことで、読んだ人に思いが伝わる魅力的な文章になります。
卒業文集を書く際には、ぜひこれらの例文を参考にしてみてください!
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